もくじ
会社の期待は分かった。でも新しい問題が生まれた・・・
前回の記事では、最高評価を取り続ける人たちは、評価シートの項目そのものではなく、その裏にある会社からのメッセージを読んでいたという話をしました。
(※前回の記事はこちら→「人事評価で毎年最高評価を取り続ける人は、実は評価シートのこんなところを見てて行動していた!?」)
私はその時、大きな気づきを得ました。
それは何かというと、評価シートとは単なる採点表ではなく、会社が求める人物像を伝えるための設計図だったのです。
しかし、その気付きによって新たな問題が生まれました。
それは、「結局、何から取り組めばいいのか分からない」という問題です。
評価シートには様々な項目があります。
- 主体性
- 業務改善
- 組織貢献
- 育成
- チャレンジ
会社によっては多少違うところもあると思いますが、だいたい上記の項目がありますよね?
そして、それはどれも重要そうに見えます。
私は当時、本気で悩みました。
会社が求める人物像は分かった。
でも・・評価項目はどれも重要に見える。
私は最初に「何から取り組んで、どれを優先すれば、最高評価へ一番近づけるのか。」
その答えが分かりませんでした。
特に時短勤務の私には、使える時間に限りがあります。
だからこそ、どこから手を付けて攻略すれば最高評価を取れるのかが、分からなかったのです。
戦略を練らない私は「全部頑張る作戦」で失敗していた・・・。
当時の私は、評価項目が5個あれば5個全部、評価項目が10個あれば10個全部頑張ろうとしていました。
なぜなら、全てを均等に偏りなく頑張ることが正しいと思っていたからです。
しかし現実は違いました。
全部を平均的にやろうとするとどれも中途半端になるのです。
- 少し改善する
- 少し育成する
- 少しチャレンジする
- 少し組織貢献する
全部の項目を「少し」だけつまみ食いだけして、全部最後までできない状態になってしまいました。
そしてその結果、当然ですがどの項目も最高評価レベルまで届きませんでした。
むしろ、そんな中途半端なことをしたせいで、評価は落ちました。
今思えば当然でした。
会社から見れば、どの項目も期待するレベルまで届いていない。
つまり、「評価したくても評価できない状態」だったのです。
私はそこで初めて、「頑張ること」と「評価されること」は違うのだと痛感しました。
私は最高評価を目指していたにもかかわらず、最高評価を取るための戦略がまるでなく、全ての項目の結果を出そうとしていたのです。
そもそも最高評価者は私と、最初に見る場所が違っていた・・・。彼らが見ている場所は○○○○だった・・!
評価を落として落ち込んでいたある日、これからは戦略を練って最高評価を取ろうと決めたので、最高評価を取り続ける人の仕事の進め方を観察することに決めました。
そしてずっと観察して、新たに気付いたことがあります。
それは、彼らが最初に見ている場所がそもそも私と違ったということです。
私は、評価項目に対して「何をやるか」を考えていました。
しかし彼らは、「どこが最も評価への影響が大きいのか」を見ていたのです。
つまり、やることを増やしていたのではなく、むしろやることを減らして重要な項目をピックアップして、優先順位を決めていたのです。
評価シートより重要だった、会社が本当に伝えたかった”たった1ページ”とは一体!?
その後、私は評価制度の資料をさらに読み込みました。
すると、あるページに目が止まります。
そこには、「会社が求める人物像」と書かれていました。
私はそこで衝撃を受けました。
なぜなら、評価項目の中心になっている考え方が全てそこに書かれていたからです。
つまり会社は、評価項目をバラバラに見ていたわけではありません。
会社が求める人物像に近付く行動を評価していたのです。
私はそこでようやく理解しました。
仕事の優先順位とは、自分がやりたい順番ではない。
会社が求める人物像に近付く順番、つまり会社が求める行動をしてくれる人を評価するよというものだったのです。
評価制度を理解した瞬間、仕事の優先順位と取組みが180度変わった!
この気付きから、私は仕事の見方を変えました。
新しい仕事が来た時、まず考えることを変えたのです。
以前は「早く終わらせなきゃ」「頼まれたからやらなきゃ」「目の前の仕事を片付けなきゃ」と考えていました。
しかし今は違います。
「この仕事は本当に会社が求める人物像につながる仕事なのか?」
これを最初に考えるようになりました。
すると見方と考え方を変えただけで、今まで見えなかったものが見えてきたのです。
特に顕著に感じたのは、重要だと思っていた仕事の中に、実は優先順位が低いものがたくさんあった事です。
そして逆に、今まで後回しにしていた仕事が、評価につながる重要な仕事だったことにも気付きました。
時短勤務でも成果が出始めた本当の理由はこれです!
私は時短勤務であるため、使える時間には限りがあります。
しかし逆に言えば、限られた時間だからこそ、優先順位の影響が大きいのです。
会社が求める人物像に近付く仕事を優先する。
それ以外は基本的に後回しにする。
この考え方に変わってから、仕事の量は大きく変わっていないのに、成果の質が変わり始めました。
そして少しずつ評価も変わり始めたのです。
明日からでも間に合う!たった10分程度でできるチェックすべきこととは?
もし今、頑張っているのに評価されずに、自分は何から手を付ければいいか分からない。
そう感じているなら、一度会社の資料を見てもう一度確認してみてください。
そして、「会社が求める人物像」というような言葉がないか探してみてください。
もし見つかったら、今自分がやっている仕事を見比べてみてください。
あなたが毎日必死でやっているその仕事は、本当に会社が求める人物像に近付く仕事でしょうか?
それとも、ただ忙しくするだけの仕事でしょうか?
この問いを持つだけでも、仕事の優先順位は大きく変わり始めるはずです。
次回予告:「最高評価を取る人は、そもそも私のような凡人とは目標設定の考え方が全く違った!」
この時、私は気付きました。
会社で成果を出す人とは、仕事が速い人ではありません。
会社が進んでほしい方向へ、自分の行動を合わせられる人だったのです。
そして私は会社が求める人物像を理解し、ようやく「何を優先するか」は分かりました。
しかし、実はまだ「どこを目指すか」がズレていたのです。
そして私は、最高評価者たちの目標設定を知った瞬間、
「だから最初から勝負になっていなかったのか・・・」
と愕然としました。
次回、
『最高評価を取る人は目標設定の考え方が全く違った』をお届けします。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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