【第19話】仕事の遅れに気づいても、予定は元に戻らない。最高評価者は「止まった原因」を先に探していた

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前回の記事では、計画を立てたら終わりではなく、仕事の途中で、

「今、予定していた場所にいるか?」

と現在地を確認することを知りました。

(※前回の記事はこちら→【18話】『計画を立てただけでは仕事は進まない。最高評価者は「途中」で現在地を確認していた』

それから私は、締切直前になって初めて遅れに気づくことが減りました。

「早く気づけば、まだ取り戻せる。」

すると確かに以前より、仕事は安定しました。

週の途中で予定表を見る。

少し遅れている。

でも、まだ時間はある。

ところが……。

なんだか妙なことに気づきます。

遅れには早く気づけるようになった。

予定へ戻すこともできている。

それなのに私は、

また同じような場所で遅れていたのです。

遅れには気づけた。それなのに、なぜかまた遅れてしまった。

ある日の午前中。

予定表と実際の進み具合を見比べると、予定より1時間ほど遅れていました。

以前なら、夕方まで気づかなかったかもしれません。

「よし。今回は早く気づけた。」

まだ時間はあります。

私はすぐに遅れを取り戻そうとしました。

昼休み。

家で作ったおにぎりを机で食べながら、資料を開く。

午後に確保していた調整時間も使う。

いつもより少し速くマウスを動かす。

夕方には、なんとか予定していたところまで戻すことができました。

「やっぱり、早く気づけば何とかなるな。」

少し安心しました。

ところが数日後。

別の仕事でも、また予定より遅れていました。

時計を見る。

そして、ほとんど反射的に思いました。

「また取り戻せばいい。」

このときの私は、まだ気づいていませんでした。

遅れを見つけるたびに、自分の時間と頑張りで帳尻を合わせていただけだったことに。

失った1時間を、力ずくで取り戻していた。

  • 遅れれば、速く作業する。
  • 足りなければ、調整時間を使う。
  • それでも足りなければ、自分の時間を削る。

私の中では、

「仕事が遅れた」と「自分の頑張りが足りなかった」が、いつの間にか同じ意味になっていました。

だから答えも、いつも同じです。

もっと集中する。
もっと速くやる。
もう少し時間を使う。

確かに、それで予定へ戻れることはありました。

でも、予定へ戻るたびに調整時間は消えていきます。

第16話で守るようになった余白まで、いつの間にか、

遅れを取り戻すための時間になっていました。

そして、もう一つ。

私は大事なことを見落としていました。

予定表の上では元へ戻っていました。

でも、仕事が遅れた原因まで消えたわけではありませんでした。

だから、しばらくするとまた遅れる。

そして私は、また頑張って取り戻す。

「なんか、おかしいな……。」

早く気づけるようになった。

予定にも戻せている。

なのに、働き方は少しも楽になっていません。

むしろ、

「遅れても、自分が頑張れば何とかなる。」

という今までとは違う働き方に変わっただけでした。

「またか……」同じ場所で、仕事が止まった。

翌日。

私は別の資料を作っていました。

途中までは順調です。

ところが、必要なデータを確認しようとしたところで手が止まりました。

「あれ……どこだ?」

フォルダを開く。

ない。

閉じる。

別のフォルダを開く。

検索する。

メールをさかのぼる。

また別のフォルダを開く。

気づけば二十分近く経っていました。

ようやくデータを見つけたとき、私はマウスから手を離しました。

「……またか。」

前の仕事でも、似たようなことを思い出しました。

  • 必要な資料を探す。
  • 見つからない。
  • 時間が過ぎる。
  • 予定より遅れる。

そして私は、

「取り戻さなきゃ。」

と作業速度を上げる。

そこで初めて、違和感の正体が見えました。

「俺、ずっと同じことを繰り返してないか……?」

前回は、1時間の遅れを取り戻すことしか考えていませんでした。

でも、

何がその1時間を奪ったのか。

そこは、一度も見ていなかったのです。

彼は急がなかった。まず、止まった場所を見ていた。

それから数日後。

午後、席を立ったときでした。

少し離れたところで、最高評価者が予定表を開いているのが目に入りました。

何気なく画面を見ると、予定していた位置より、実際の仕事が少し遅れています。

「あれ?」

私は少し意外に思いました。

最高評価者でも、予定より遅れることがある。

でも、もっと意外だったのはその後でした。

急いで作業へ戻るのかと思ったら、そうではありません。

予定表と、それまでの作業記録を交互に見ています。

画面をスクロールしては止める。

少し戻す。

また予定表を見る。

私は気になって声をかけました。

「予定より遅れてるんですか?」

「はい。少し遅れてますね。」

「じゃあ、今から取り戻すんですか?」

そう聞くと、最高評価者は画面を見たまま答えました。

「その前に、どこから遅れたのかを見てます。」

「え?どこから遅れたかを確認するんですか?」

「はい。遅れた時間だけ見ても、原因は分からないので。」

最高評価者は、自分の予定表を指さしました。

「ここまでは予定どおりなんです。」

画面には、午前中の予定が並んでいます。

「でも、この作業から少しずつズレ始めてます。」

その人は、自分の作業記録をもう一度確認しました。

「このとき、確認に思ったより時間がかかってますね。」

私は聞きました。

「でも、原因を調べてる間にも時間は過ぎますよね?」

「そうですね。」

最高評価者は一度うなずきました。

「でも、同じ原因が残っていたら、急いで取り戻してもまた止まりますから。」

その言葉を聞いた瞬間。

私は何も言えなくなりました。

――また止まる。

頭に浮かんだのは、さっきまで見ていた最高評価者の予定表ではありませんでした。

自分の仕事です。

資料を探す。

見つからない。

時間が過ぎる。

遅れに気づく。

慌てて取り戻す。

そして数日後、また同じような場所で遅れる。

「あ……。」

私は自分の席へ戻り、予定表を開きました。

1時間遅れた。

そこばかり見ていた画面を、今度は少し前までさかのぼってみます。

午前10時までは予定どおり。

その後から、少しずつズレている。

「このとき、俺は何してた……?」

思い返しました。

「資料を探してたんだ……。」

そこで、ようやく気づきました。

私はこれまで、遅れた時間ばかりを見ていた。

でも最高評価者が見ていたのは、そこではありませんでした。

何が仕事を止めたのかを、先に見ていたのです。

1時間遅れたことより、その1時間を生んだもの。

私はこれまで、

「1時間遅れている。」

という結果ばかり見ていました。

だから、

「1時間取り戻そう。」

と考えていた。

でも、本当に見るべきなのは、その前でした。

  • 資料を探していたのか。
  • 判断に迷っていたのか。
  • 誰かの返事を待っていたのか。
  • やり直しが発生していたのか。
  • そもそも最初の見積もりが甘かったのか。

同じ1時間の遅れでも、その原因はまったく違います。

それなのに私は、最初に決めた予定へ戻すことばかり考えていました。

  • 計画したんだから、その通りにやらなければならない。
  • 遅れたんだから、自分が頑張って取り戻さなければならない。

でも、その考えにしがみついている限り、私は同じ場所で何度でも止まります。

大切なのは、遅れた自分を責めることではありませんでした。

取り戻そうとする前に、一度だけ手を止める。

そして、

「どこで止まった?」

と見る。

遅れを取り戻すのは、その後でよかったのです。

昨日まで見えていなかったものが、今日は見えた。

次の事でも、予定より少し遅れました。

いつもの私なら、

「30分取り戻そう。」

と、すぐに作業速度を上げていたと思います。

でも今回は、一度手を止めました。

予定表を見る。

午前11時までは予定どおり。

そこから遅れています。

「そのとき、何をしていた?」

思い返すと、また必要な資料を探していました。

私はメモへ一行だけ書きました。

「資料探し 25分」

それだけです。

遅れがなくなったわけではありません。

失った25分が戻ってきたわけでもありません。

それでも、不思議と昨日までとは違いました。

これまでなら、

「今日も仕事が遅かった。」

で終わっていた。

でも今日は、

「資料を探していたところで25分止まった。」

と分かっている。

同じ25分の遅れなのに、見えているものがまるで違いました。

「俺が遅いんじゃなかったんだ。……ここで止まってたのか。」

その瞬間、私の中で何かが少し変わりました。

仕事が遅れたとき、「もっと頑張る」以外にも、見る場所があったのです。

今日、遅れた時間ではなく「止まった場所」を一つだけ見る。

もし今日、予定より仕事が遅れたら、

「もっと頑張らなきゃ。」

と考える前に、一度だけ手を止めてみてください。

難しい分析は必要ありません。

1つだけです。

「今日は、どこで止まった?」

例えば、

  • 資料探し 20分
  • 判断に迷った 15分
  • 返事待ち 30分

それだけで構いません。

改善方法まで考えなくていい。

反省する必要もありません。

まず、遅れという結果ではなく、何が仕事を止めたのかを見る。

昨日まで、

「今日も仕事が遅かった。」

としか見えていなかった1日が、

「ここで20分止まっていた。」

へ変わる。

それだけでも、仕事の見え方は変わります。

そして私はここで初めて、

仕事が遅れたときに必要なのは、

頑張る量を増やすことだけではないと知りました。

次回予告:原因は見えた。でも、それだけでは何も変わらなかった…

それから私は、仕事が遅れたとき、

「どこで止まった?」

を見るようになりました。

  • 資料を探していた。
  • 判断に迷っていた。
  • 確認を待っていた。

以前なら、

「自分の頑張りが足りなかった。」

で終わっていたものに、少しずつ具体的な原因が見えるようになりました。

「なるほど。だから遅れていたのか。」

原因が分かるだけでも、仕事の見え方は変わりました。

しかし……。

数日後。

私は自分のメモを見返していました。

そこには、「資料探し 20分」と書かれています。

前にも書いた言葉でした。

そして今日も、同じ理由で仕事が止まっていました。

「原因は分かってる。」

私はその文字を見つめました。

「なのに……なんでまた同じことが起きてるんだ?」

原因が見えることと、

同じ問題が起きなくなることは、

どうやら別の話でした。

私はメモを見つめたまま、心の中でつぶやきました。

「原因が分かったら……次は何を変える?」

第20話へ続きます…。

次回も楽しみに!

自由を獲得して、子供と毎日思いっきり遊びたい!
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☆★3児のパパ・40代・会社員★☆

【家族】妻、子供3人(小学生と保育園児)
【趣味】食べること、筋トレ、ゴルフ
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【性格】心は優しくおおらか、時には怒る
【モットー】何事も頑張りすぎず、リラックスして取り組む!

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「時間がない40代でも、会社に頼らず人生は変えられる!」

いつものように仕事が終わって家に帰る。

子どもと遊びたいし、家族との時間も大切にしたい。

でも現実は・・・

仕事、家事、育児に追われて気づけば一日が終わる。

給料はなかなか増えない・・・

将来への不安は減らない・・・

自由な時間もほとんどない・・・

そして、ふと考える。

「このまま定年まで働き続けるしかないのだろうか?」

実は、私も同じでした。

3人の子どもを育てながら働く普通の40代会社員

特別な才能も資格もありません。

人より優秀だったわけでもありません。

むしろ、

時短勤務になり、普通勤務である周りの人よりも年間20日以上も少ない勤務時間になったことで、

「もう評価も年収も上がらないだろう・・・」

と思っていました。

でも結果は違いました。

時短勤務でありながら、

5年連続で人事評価の最高評価を獲得!

しかし、私はまだゴールに到達したわけではありません。

会社依存から完全に抜け出したわけでもありません。

だからこそ、

同じように悩む40代会社員の方と一緒に学び、

一緒に成長し、

一緒に人生を変えていきたいと思っています。

もしあなたが今、

「時間がない・・・」
「年収が上がらない・・・」
「将来が不安・・・」

と感じているなら、

このブログが少しでも力になれるかもしれません。

これからどんどんできる限り皆さんの役に立つ記事を更新していくので

コーヒーでも飲みながら、気軽な気持ちで読んでみてください!

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